学校法人菊武学園理事長 高木弘恵

~時代に応えた感動ある教育が鍵を握る~

 学校法人菊武学園は昨年秋、創立60周年を迎えさせていただきました。タイピストの養成所から始まった学園は、大勢の方々の努力で現在では幼稚園から大学まで擁する総合学園に成長しました。情報化社会やグローバル化に伴い時代の流れは速く、若者の感性や価値観が大きく変わっています。学園トップの若返りときめ細やかな教育がますます必要だという周囲の判断もあり、平成21年4月1日より理事長に就任致しました。
 少子化により高等教育は、誰もが入学できる全入時代に突入いたしました。学生・生徒が、学校を選ぶ時代になったのです。いかに時代に応えた、他にはない魅力ある教育が、学園発展の鍵になると考えています。同時に、創設者らの思いであり、学園の伝統でもあるビジネスを基盤とした愛情教育は、今後も継続し、活気・元気・やる気など「気」がある教育活動に励んでいく覚悟です。

~地域に根ざした教育活動~

 これからの新しい取り組みとして、まず地域に根ざした、開けた教育活動を展開していきたいと考えています。地域・保護者・企業の方などと積極的に連携を組み、地域性を活かした特色ある教育が必要と感じています。高齢者や子育て中の世代や子どもたちと学生や教職員が、イベントや祭りを通じてふれあい、地域団結力につながる街づくりに積極的に貢献したいと考えています。
 その一つとして、今年は8月29日に尾張旭ふれあい夏祭りと連携し、菊武夏祭りを開催します。アニマルセラピー小動物園、車イスダンス、菊武杯東海3県中学将棋選手権大会、地元中学生による吹奏楽部の演奏、エコキャップ活動など多彩なイベントを展開します。
 また、名古屋産業大学は平成21年度、経済産業省が公募した「社会人基礎力の育成・評価システム開発・実証事業プログラム」に採択された全国12大学の一つに選ばれました。今後は名古屋鉄道など地元企業とタイアップして「前に踏み出す力」などをテーマに、環境ビジネスの創造を担う人材育成に努めます。

~あきらめずチャレンジ精神を育てる教育~

 学生・生徒がたくましく社会で活躍できる実践的で専門性の高い体験授業を積極的に取り入れていきたいと思います。社会不況を乗り越える精神力や我慢する心、チャレンジ精神をしっかり身に付けてほしいのです。特に今の若者は、頑張ることから逃げてしまい、すぐにあきらめてしまう学生が多いと感じています。目標を全うでき、達成感から喜びを感じる人材を育てるためには、ふだんの教育に加え、部活動や体験授業がとても大切だからです。

~菊武チャレンジ計画・改革プランの実施~

 財政状況の改善と生徒募集、就職や進学につながる教育レベルの向上を目指して、「菊武チャレンジ計画・改革プラン」を実施していきます。1年ごとのプランの見直し・検討はもちろんのこと、5年後、10年後の菊武学園をイメージし、計画を確実に実行していきたいと考えています。学校の中がパワーにあふれ、教職員はもちろんのこと学生・生徒も、学校に行くのが楽しみでしかたない、わくわくする場でありたいと願っています。
それには基礎学力向上のうえに、心の成長も促せる愛情教育と、学生・生徒が主人公の視点を徹底しなければなりません。ともに泣き、ともに喜び、ともに感動でき、厳しく優しい心を育てる、それが伝統の愛情教育です。
 21世紀の教育では、これまで以上に私学の果たす役割は大きくなっています。最初に申し上げたように菊武学園も、私学の活性化のために時代のニーズに合った教育プログラムを展開し、この先も伝統の愛情教育を積み重ね、「愛情教育といえば愛知の菊武」を目指し、社会に貢献していくため、教職員の方たちと一緒に努力していきたいと存じます。